【注意!!】30プリウスのブレーキパッド交換方法(フロント側)DIY
今回は車検も近いため30プリウスのブレーキパッドの交換をしたいと思います。
まず始めにですが、ハイブリッド車のブレーキ機構はガソリン車と異なります!
後にも詳しく書きますが、キャリパーを外す作業を始めてからは絶対に
- 運転席側のドアを開けない
- ブレーキを踏まない
以上2点に注意すればブレーキパッドの交換方法はガソリン車と大きく変わりません。
また今回はフロント側(前輪側)の作業です。
12万㎞で初交換となりますが、リア側(後輪側)はほとんど減りはありません。
リア側は特殊な工具も必要となりますので、減りが少ない時は無理には交換不要です。
それでは早速準備です(^^)/
今回使うのはコイツです。
社外品を使われる際は上記のような適合を確認してもらえる販売会社が安心です。
DIY整備のあるあるですが、グレードや年式の違いで合わないという事態は珍しくありません。
やはり純正がイイ!!って方はこちらです。
まずは#60~#800くらいの耐水ペーパーでブレーキパッド表面を水を付けて削ります。
この作業は好みですので必ずやる必要はありませんが、ローターへの当たりも良くなりますしパッドのバリも発生しづらくなりますので私は毎回のルーティンとなっています。
エンジンルーム内のブレーキフルード量を確認します。
MAX線の1つ下線以下でしたら大丈夫です。
多い場合は注射器やスポイドでブレーキフルードを抜いて下さい。
タンクにはこんな記載がありますので、おとなしく蓋を開けタンク内を減圧しておきます。
ゴミの侵入を防ぐため、キャップを緩めてずらせばOKです。
ジャッキアップしてスタンド(ウマ)をかけた状態で作業を行って下さい。
ブレーキパッドの交換作業は床が汚れますのでこんな防水シートがあると便利です。
冒頭でもお話しましたが、ここからの作業は絶対に
- 運転席側のドアを開けない
- ブレーキを踏まない
以上を厳守して下さい。
心配な方はラゲッジ内の補機バッテリーのマイナス端子を外して下さい。
パッド交換中にブレーキシステムが作動しなければ大丈夫です。
ハイブリッド車はフットブレーキと連動してブレーキパッドが締まるシステムではありません。
交換中にブレーキシステムが作動するとピストンが止まりません。
走行不能となりレッカー車を呼ぶことになりますので注意して下さい。
キャリパー下側のボルト(キャリパースライドピン)を14mmのメガネレンチで緩めます。
ボルトが共回りする場合は矢印部に17mmのスパナを掛けると緩みます。
キャリパーを上げるとブレーキパッドが現れます。
ローターを挟んでいるのがブレーキパッドです。
ブレーキパッドに薄い鉄板(シム)が付いていますので外して清掃します。
ブレーキクリーナーがあると便利ですね(^^)/
車両側も清掃します。
足回りはゴム製の部品も多いため↑のようなゴムにも使えるクリーナーをご使用下さい。
新旧比較です。
もう少し走行できそうな気はしますが、車検時に色々文句言われますのでおとなしく交換しておきます(*’▽’)
それにしても12万Km走行してまだパッドが余っているとはホントECOな車ですね(‘ω’)
この金属はブレーキパッドが残り僅かになった時にローターと擦れてキィィー!!と警告音を出す為の物です。
正式名称はパッドウェアインジケーターと言いますが、コレも古いパッドから移植します。
外す時に向きを覚えておき、同じように取付けます。
シムが清掃できたらブレーキグリースを薄く塗ります。
グリースは共振でブレーキ鳴きを防ぐために塗るものですので安物で十分ですし、最悪塗らなくても大丈夫と個人的には思っておりますが、塗って頂いた方が安心かとは思います(*’▽’)
ブレーキグリースを塗らずにブレーキパッドを交換した実験の記事はこちら
2枚目のシムの裏にもグリースを薄く塗り、パッドへ取付けます。
ブレーキキャリパーピストンが出た状態ですと、新しいパッドの厚みでキャリパーが閉めれませんので工具で戻します。
こんな専用ツールがあり私も持っていましたが、何年か前から紛失していますので他の工具を使って頑張ります!(笑)
定番のウォーターポンププライヤーですが、プリウスは特に固い印象です(;’∀’)
出来なくはないですが、かなり力が要ります。
反対側は100mmのCクランプでやってみましたが、コレかなり使えます!
↑は写真の取り忘れで別車両のものですが、古いブレーキパッドを挟みクランプで押し込むとさほど力も入れずにピストンが戻ります。
価格もAmazonで500円程ですのでお勧めです(^^)/
ピストンが戻ったら新しいパッドを取り付けます。
ピストンとキャリパー裏にブレーキグリースを薄く塗りキャリパーを閉じます。
キャリパースライドピンのボルトをメガネレンチとスパナで締めたら片側完成です。
両側交換後必ず下記の作業を行って下さい。
スタートスイッチを押しフットブレーキを長く踏みます。
ジィィィーという音がしなくなるまで続けて下さい。
パッドの厚み分ブレーキフルードの量が増えているはずですので、エンジンを切り注射器などで吸い取りMAX線の1つ下のラインへ量を合わせます。
キャップの締め忘れに注意して下さい(^^)/
最近タイヤが外れる事故が増えています。
必ずトルクレンチでボルトは締めてください。
私が長年愛用しているトルクレンチです(^^)/
安くて使い勝手がイイですよ(*’▽’)
プリウスの場合103N・mです
ここまで作業が終わったら、20キロ程の低速で走行し始めフットブレーキを踏んで停止することを5~7回繰り返して下さい。
純正、非純正にかかわらず交換したばかりのブレーキパッドの効きは良くありません。
しばらく乗っていると急にブレーキの効きが良くなります。
コレを専門的な用語でブレーキの当たりが付くと言います。
よくブレーキパットの商品レビューでブレーキの効きが悪いと低評価している方がいますが、おそらくまだブレーキの当たりが付いていない状態かと思われます。
ブレーキパットの交換直後は低速で優しくブレーキが基本です。
ここまでが今回の作業となります。
それでは今回も最後までありがとうございました(^^♪