全部100均工具で!?車のブレーキパッド交換方法LA600Sタントカスタム編
今回は分かりやすいブレーキパッドの交換方法をブログに書いてほしいという依頼があったため、予定を変更して全て100均工具でやる車のブレーキパッド交換方法を紹介します。
始めに注意書きですが、けして100均の工具で施工する事を勧めている記事ではありません。
こんな記事を書いておいて何ですが、私は車と自分自身を安全を守るため工具にはお金をかけるべきかと思っております。
ただDIYには興味があるけど、工具を揃える事を考えると結局車屋にやってもらった方が安いんじゃないかと思われている方も多くみえると思います。
今回はそんな方達のための車整備DIY入門編として、車メンテナスに興味を持って頂くために100均の工具のみでブレーキパッドの交換作業を施工したいと思います。
まず100均で揃えて頂く工具はこちらです。
- ヤスリ(60番~800番くらい)
- C型クランプ(75ミリ以上の物)
- 注射器
- 14ミリのメガネレンチ
計4点の400円です。全てダイソーで揃いました。
注射器はおもちゃコーナーにて陳列されておりました(*’▽’)
後ほど記載しますが、75ミリのC型クランプでは施工できない場合があります。
その際は別途工具が必要になります。
ブレーキパッド本体とグリスは100均では無理ですのでネットで購入します。
今回交換を行う車両はタントカスタムLA600Sです。
購入したブレーキパットはこちら
タント LA600S LA610S フロントブレーキパッド ダイハツ用 送料無料
↑のショップは適合車両の確認をして頂けるのでお勧めですし、このブレーキパッド安い上に純正並みにしっかりフィットします。
もちろんブレーキの効きも問題ありません。
なぜかYahoo!ショッピングにしか売っていないのが残念ですが( ;∀;)
同じ車両でも年式やグレードの違いで商品が違ってくるので必ず適合確認をお願いします。
グリスはこんな安物でも大丈夫です。
それでは早速(^^♪
車から車載ジャッキを取り出します。
本来車載ジャッキは出先でパンクした際に緊急的に使用するもであり、車のメンテナンスに使用するものではありません。
以上の事をご理解の上、自己責任にて施工してください。
エンジンをかけハンドルをきってタイヤを外側に出します。
ジャッキアップし、車載工具でタイヤを外します。
ジャッキアップは固い水平なコンクリートの上で行って下さい。
土や砂利の上での施工は大変危険ですので絶対にやめて下さい。
少し高いですがインパクトレンチがあるとタイヤ外しは段違いで早くなります。
特にコードレスのマキタ製は私の超お勧め商品です。
ご興味のある方は是非(^^♪
外したタイヤは車両の下に必ず敷いてください。
パンタジャッキで持ち上げた車両は不安定な状態です。
車両がいつ落ちてきても大丈夫なように対策しておいてください。
本来はウマを掛けて施工するのが正解です。
赤矢印がブレーキキャリパーです。
この中にブレーキパッドが入っています。
キャリパー下部の14ミリのナットを100均メガネレンチで外します。
ナットを正面から見て反時計回りに回すと外れます。
外れない場合は無理にやるのはやめて下さい。
車両は不安定な状態ですので無理に力を入れるのは危険です。
別途ウマを購入するか、ショップにて依頼するのが無難です。
下のボルトが外れたら上のボルトを支点にして回転させる様にキャリパーを上へ持ち上げます。
持ち上げたキャリパーは結束バンドか紐などで落ちてこない様に固定しておくと安全です。
ブレーキの仕組みはとても簡単です。
ブレーキローターをブレーキパットで挟む事で車両を止めます。
そのため摩擦でブレーキパッドはどんどん擦れていきます。
ほとんどパッドの残りはありません。
このブレーキパッドを外していきます。
赤矢印のクリップ(針金)を外します。
指で引っこ抜けば簡単に外せます。
ブレーキパッドも横から引っ張れば簡単に外せます。
この時赤〇の金具の方向を覚えておいて下さい。
これはパッドの残りが少なくなった時に警告音を出す物で、だいたいローターの回転入口側に付いています。
新旧比較です。
パッドの厚みが全然違います。
両側のブレーキパットを外してこんな感じに。
かなりブレーキ部は汚れが溜まりますので使い古した服やタオル、歯ブラシなどで掃除して下さい。
取り外したブレーキパッドから薄い鉄板(シム)を外します。
これもかなり汚れているので歯ブラシなどで水洗いすると良いかと思います。
100均以外の物となりますが、パーツクリーナーでやると楽チンです。
外したシムです。
新しいブレーキパッドのローター接触部にヤスリをかけます。
私はマイルドに削りたいタイプですので800番を使いましたが、80番くらいの粗目でやられている方が多いかと思います。
このブレーキパッドはヤスリがけをしなくても良いくらいにスベスベです(^^♪
800番で十分でした。
ローターの入り口部分を意識して、ローター接触面表面全体と全角を全体的に削ればOKです。
削りカスはもちろん取り除いて下さいね(^^♪
シム内側にグリースを塗り、新しいブレーキパッドへ取り付けます。
グリースは薄く塗るのがポイントです。
多く塗るとブレーキの汚れが付きやすく後々掃除が大変になります。
こんな感じでシムを取り付け、左右の出っ張り部分にも薄くグリースを塗ります。
ローターとの接触面にはグリースは付かない様に注意して下さい!!
取り外す前と同じように組み込みます。
このパッド安い割に気持ちのイイくらいにピッタリフィットします(^^♪
続いてブレーキピストンを戻す作業をします。
ブレーキパッドに厚みが出たため、このままではキャリパーを下す事ができません。
キャリパー内の赤矢印がブレーキピストンです。
ピストンがブレーキパッドを押すことでローターを挟みブレーキがかかります。
ピストンを戻す前にエンジンルーム内のブレーキオイルを100均注射器で少し抜きます。
オイルを抜かずにピストンを戻すとブレーキオイルが溢れる可能性があります。
100均のシリンジに期待はしていませんでしたが、普通に使えます(^^♪
ただ作業スペースが狭いため20ccの注射器の方が使いやすいですね(;’∀’)
ここまで出来たらピストンを戻していきます。
100均のC型クランプでキャリパーとピストンを挟み、厚手の布を介して締め付けます。
今回はピストンが出ている長さが、C型クランプが挟める75ミリ以下でしたのでこの方法でできましたが、キャリパーの厚みやピストンの出具合によっては100均工具ではできません。
本来は↑のような専用ツールを使うのが正解です。
もし購入される場合は↑の様なしっかりとしたメーカーの物をお勧めします。
もちろん私もディスクブレーキセパレーター(ピストン戻し)は持っていましたが、現在紛失中のため逆タイヤ側は内緒でウォーターポンププライヤーで戻しました(笑)
力のある方はこちらの方が楽かと思いますが、女性や力を使いたくない方は専用ツールのディスクブレーキセパレーターがお勧めです。
本来ならばブレーキパッドに組み込んだシムの外側にグリースを塗りますが、私は汚れ防止のため極力グリースは使わない派ですので、ピストンに直接薄くグリースを塗ります。
反対側もシムに触れる部分のみにグリースを塗ります。
するとキャリパーを戻した時に無駄にグリースがはみ出でません。
グリースはパッド外側に触れる部分のみの施工で問題ありませんし、私個人の考えですが最悪グリースは必要ないと思っております。
過去にブレーキのグリースを塗らずにパッド交換をした実験記事がありますので興味のある方はご覧ください。
キャリパーのボルトを締めてタイヤを戻して、ここからが一番重要な作業です!!
必ずブレーキを10回ほど奥まで踏み、踏み込みが固くなるのを確認して下さい。
これをやらないと最初のブレーキが利かないため大変危険です。
ここで抜いたブレーキオイルを注射器でMAXの位置に調節します。
最初は必ず低速でブレーキが利く事を確認して作業を終えて下さい。
今回はあえて100均の工具を使ってブレーキパッドの交換を行いましたが、当然ですが専用の工具を使った方が作業効率も上がりますし何より安全に施工できます。
お金に余裕のある方はこの機会に工具を揃えてみてはいかがでしょうか?
私は工具と経験は人生の財産だと思っております。
この記事にて車整備に興味をもって頂けたら幸いです。
車検が近い方は楽天車検がポイントも付いてお得です(^^♪
今回も最後までありがとうございました。