意外と簡単!?30プリウスATF(ギアオイル)交換方法
今回は30プリウスのATF交換方法を解説していきます。
よく勘違いされますが、プリウスのギアオイルはCVTFではなくATFです。
正確にはプリウスのギアの仕組みは、AT(オートマチック・トランスミッション)でもCVT(無段変速機)でもなく、電気式無段変速機という特殊なシステムです。
この電気式無段変速機に使用されているオイルがATFですので、交換するオイルはATFを用意します。
それでは早速作業を進めていきます。
まずは車体下に作業スペースを確保します。
ジャッキアップでウマをかませても良いのですが、カースロープがあると時短になりますし何より安全に作業ができます。
↑は私が長年愛用しているカースロープですが、値段が安い上になかなかイイ仕事をしてくれております。
車体下にもぐり、アンダーカバーを外します。
道具はマイナスドライバー、10mmボックスドライバー、内張り剝がしを使います。
10mmのボックスドライバーは何かと車イジリには良く使います。
高価な物ではないので工具箱に一本入れておくと便利です。
ボルトが固着して外れない場合はラチェットレンチなどで対応して下さい。
これは定番の内張り剥がしです。
安い上にほんと壊れません(笑)
車体下にもぐり、ドレンボルトの位置を確認します。
助手席側アンダーカバーで隠れていた後方辺りにあります。
ドレンボルトを外す為に使う道具は、10mmのヘキサゴンソケット、エクステンションバー、ロングスピンナーハンドルです。
これらの工具があれば意外と簡単にドレンボルトは外せます。
まずはヘキサゴンソケットです。
今回はTONE製を使いました。Amazonで500円しないのはありがたいですね(^^♪
エクステンションバーは15㎝程あれば大丈夫です。
必ずヘキサゴンソケットと差込角を合わせて下さいね(^^)/
最後にロングスピンナーハンドルですが、これが一番大切です。
ラチェットではなく必ずスピンナーハンドルで施工して下さい。
かなりドレンボルトは固くなっていますので、ラチェットでは工具が破損する恐れがあります。
今回は↑で紹介したSK11のロングスピンナーハンドルを使っています。
当然ですが柄の長い方が少しの力でボルトを緩める事ができます。
車体の下には防水シーツを敷いて下さい。
これも何かと便利でよく使います。
使い捨てなので通常のオイル交換でも使い勝手がいいですよ(^^)/
ドレンボルトは上がフルード注入口、下が排出口です。
必ず上の注入口からボルトを緩めて下さい。
フルードを抜いた後で注入口が開かなかったらレッカー呼ばないといけませんからね(;’∀’)
ボルトは緩めるだけで大丈夫です。
この段階で上側を外してしまうと排出口を外した時にとんでもない勢いでオイルが排出されます(;’∀’)
続いて下の排出側です。
オイルが滲むくらいで一旦止めます。
ここでひと工夫です。
紙コップの底を半分切ります。
紙コップの飲み口の方をドレンボルトに当て、底の切り口からエクステンションバーを手の力で回せばオイルが飛び散らず抜く事ができます。
廃オイルの勢いが収まったら上の注入口を開けます。
約4L弱抜けました。
廃油受けはコレを使っています。
メモリ付きですので廃油量が一目で分かります。
ドレンパッキンは新しいものを用意してください。
ケチるような値段ではありません。
これが原因でトラブルが起こる方が厄介です。
古いドレンパッキンはしっかりと潰れた跡がありました。
ATF注入にはアストロプロダクツから出ているオイルファンネルを使います。
自作も出来なくはないですが、自作するまでもない値段で買えますので購入がお勧めです(^^)/
この商品は他の車のCVTFにも使えます(^^)/気になる方はこちらの記事もどうぞ
チューブを矢印の辺りから突っ込んでいきます。
車体下に潜り、チューブの先端を注入口に差し込みます。
この時に排出口のドレンボルトは締めて下さい。
締付けトルクは39N・mですが、トルクレンチがない場合はラチェットでドレンパッキンが潰れていく感覚を感じたらOKです。何でもそうですが締めすぎはダメですよ(^^)/
使うATFはトヨタ純正です。
頻繁に交換するものではないので多少高くても純正が無難です。
新油との比較です。
前回交換から5万キロ走行した物ですが汚れていますね(;’∀’)
取説にはATFは無交換でもいいとの記載がありますが、過走行車は交換した方が良いかと思います。
毎回思いますがATFの色はホント綺麗ですね(*´ω`*)
ATFの入れる量は抜けた量を基準に入れて下さい。
減るものではありませんので抜けた量と入れた量はほぼ同じになるはずです。
今回は100均の軽量カップを使っていますが、コレこぼれやすいので気を付けてください。
専用の物を使われた方が無難です。
今回も少しこぼしました( ;∀;)
ゆっくりと注入し、防水シーツにATFが垂れてきたら注入を止めます。
シーツは新しいものに交換しておくと分かりやすいですよ(^^)/
チューブを抜いてドレンボルトを締めます。
漏れたATFをパーツクリーナーで清掃します。
ゴム類のパーツも多く使用されているためプラスチックセーフのパーツクリーナーがお勧めです(^^)/
アンダーカバーを取り付けますが、取り外す時に多くのクリップが折れてしまったため新品に交換しました。
純正ではありませんが、汎用品が多く出回っているためこれで十分です。
最後に高圧洗浄機でエンジンルームにこぼれたATFを洗い流して作業は終了です。
エンジンルームの高圧洗浄機での清掃方法はこちらの記事を参考にして下さい。
それでは今回も最後までありがとうございました(^^♪