30プリウスのアンダーカバーを外さずにクーラント(冷却水)を交換する方法
プリウスのクーラント(冷却水)を交換する際、アンダーカバーの取り外しって手間ですよね(;’∀’)
今回は面倒なアンダーカバーの取り外しをせずに、ハイブリッド車プリウスのクーラントの交換方法を紹介します。
作業自体はガソリン車より簡単ですので是非チャレンジしてみてくださいね(^^♪
今回の作業も私のオリジナルな方法ですので参考にされる方は自己責任にてお願いします。
プリウスにはエンジン側とインバーター側の2ヶ所クーラントのリザーブタンクあります。
今回はエンジン側のクーラント交換を行います。
プリウスのクーラント(エンジン側)交換時期の目安は
新車時:16万Kmまたは7年 2回目以降:8万Kmまたは4年
となっています。
クーラントの交換は必ずエンジンが冷えている時に行って下さい!
クーラントは高温になっていますので火傷する可能性があります。
それでは早速(^^♪
車体をジャッキアップしてもよいのですが、地味に手間ですのでカースロープを使いました。
ブレーキフルード交換編でも出てきましたがこのアイテムかなり便利です。
オイル交換の時も重宝しますのでご興味のある方は是非ご購入下さい。
助手席側からのぞき込むとアンダーカバーに赤丸の穴が見えます。
この穴を覗くと..
クーラントのドレンコックが確認できます。
赤丸の白いコックを反時計周りに緩めると内部のクーラントが排出されます。
アンダーカバーを装着した状態でどのようにこのコックを緩めるかというと
こんなイメージで赤矢印のサービスホールから手を突っ込み、手先の感覚だけでコックを緩めます。
クーラントはドレンコック下の穴を通って排出されます。
しかしこのままではアンダーカバーの裏に排出されたクーラントが付着してしまいます。
ここで一工夫(^^)/
紙コップの底を切り抜きます。
これを…
ドレンコック直下のサービスホールへ形を変形させながらはめ込みます。
これでクーラントの付着が最小限に抑えることができます。
続いてクーラントのドレインコックを緩めますが、固く締まっている事が多く態勢も悪いため中々うまく開きません。
そんな時はコレを使います。
本来はパンタジャッキをインパクトレンチで早回しさせる便利グッズですが、このソケットの穴が見事にドレンコックにフィットします。
こんな感じでソケットを持ちながらサービスホールからドレンコックにソケットをはめ込み緩めます。
ドレンコックが緩むとクーラントが排出されますので受皿を用意して下さい。
私のお薦めはコレです(^^)/
価格も安いですし、メモリ付きですので排出液量が一発で分かります。
ドレンコックを緩めすぎには注意してください。
外れて落としてりなんてすると結局アンダーカバーを外さないといけなくなします(/ω\)
ラジエターキャップを外すと勢いよくクーラントが排出されます。
4.5L程抜けました。
30プリウスの冷却水量は7.2Lですので約2.7Lが未排出の状態です。
残りのクーラントを抜くために水道水を入れてエンジンを回す方もみえますが、私はお勧めしません。
クーラントの希釈率が分からなくなりますし、個人的な考えとしては抜いたクーラント分を補充し、しっかり4年に一回交換を行えばそれなりにキレイな状態が維持できると思っております。
ちなみに私は2年に1回交換しております(^^♪
どうしても全量抜かないと気が済まないという方は、今回の作業を3~5回繰り返り返して下さい。
てな訳で新しいクーラントを入れていきます。
プリウスではスーパーLLC(ロングライフクーラント)が使われています。
お住まいの最低気温に合わせて精製水で希釈してください。
希釈は水道水でも大丈夫という方も多いですが、水道水にはカリウムやカルシウムなどのミネラルが含まれています。
ポットのあの水垢はミネラルが固まった物です。
ラジエターやウォーターポンプがポットの汚れみたいになってたら嫌ですよね(/ω\)
私は 精製水での希釈をお勧めします(^^)/
面倒な方は社外品ですが希釈済のLLCも売っています。
ドレンコックが締まっている事を確認し、希釈したLLC(冷却水)をリザーブタンクへBのラインまで注入して下さい。
エアー抜きのため出来れば再度車両の下にもぐり、サービスホールからラジエターへ繋がっている太いチューブを揉んで下さい。
エンジンルーム内の白いプラスチックの栓を指で緩めると注入したLLCが少しづつ出てくるので、牛乳パックなどでこぼれないよう受けます。
この栓とラジエターキャップを締めたらエンジンを回してエアー抜きをします。
エンジンはメンテナンスモードにて強制的にかける事ができます。
メンテナンスモードへの移行方法はこちら
エンジンを暖機させエアー抜きができたらエンジンが冷えた後にリザーブタンク内LLCの量をLOWからFULLに合わせます。
LCCが入りすぎている場合はシリンジ(注射器)などで抜いてください。
紙コップを取り外し、散水ホースでドレインコックのサービスホールめがけて水をかけ飛散したクーラントを洗い流します。
しばらく走行した後にもう一度リザーブタンクの量を確認し、クーラントが減っていれば継ぎ足しをして下さい。
以上で30プリウスの冷却水の交換は終わりです。
このようにアンダーカバーを外さずにクーラントの交換を行えば作業時間は20分程で終わります。
インバーター側の交換時期は20万Km又は15年となっていますので今回は放置します。
実はこちらも裏技がありますが、また別の機会にて紹介したいと思います(^^)/
最後にですが排出したクーラントは必ずディーラーに引き取ってもらうか、適切に処理を行って下さい。
下水や川へ流すのは違法です。
自治体にもよりますが、こんな商品を使うと燃えるゴミにも出せます。
それでは今回も最後までお付き合いありがとうございました(*’▽’)