【裏技】時短でハイブリッド車のブレーキフルード(オイル)を交換する方法 プリウス編
今回は超時短でのブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換方法を紹介します。
通常車検で勝手に?交換されているブレーキオイルですが、オイル自体は1000円程度なのにハイブリッド車は5000円~8000円程度の工賃が車検料金に上乗せされています。
もちろん車検の時にブレーキフルードの交換は断れますので是非DIYで交換してみて下さいね(^^)/
今回の作業は私オリジナル方法ですので、参考にされる方は自己責任にてお願いします。
通常ブレーキフルードの交換といえばタイヤを外す作業が必要になりますが、今回はその作業をとばします。
それを可能にするのはコイツです(*’▽’)
カースロープです(^^)/
まずコイツで車体の後部を上げておきます。
この状態でブレーキ抑制禁止モードへ移行します。
ハイブリッド車の場合、モードへの移行は必須です!
ブレーキ抑制禁止モードへの移行方法はこちら
補機バッテリーが弱っている時のモードへの移行は危険です。
実施前にこちらの記事をご覧ください。
ボンネットを開けてウェザーストリップ(ゴム)とプラスチックのカバーを外し、リザーブタンクを露出させます。
リザーブタンクの蓋を外し、シリンジ(注射器)でブレーキオイルを抜けるだけ抜き取ります。
私は100均で注射器とシリコンチューブを組み合わせて自作しましたがアマゾンに便利な物が売っております(^^)/
ブレーキフルードはレースなどでブレーキを酷使する予定が無い限り高価な物でなくても大丈夫です。
忘れないうちにリザーブタンクに新品のブレーキフルードをMAXの位置まで補充します。
オイルの新旧比較です。
全然色が違いますね(;’∀’)
今回オイル垂れ防止のため100均のオイルボトルに入れ替えましたが、専用のブレーキフルード補給器があると安心です。
ハイブリッド車の場合エアーが混入するとエラーが出ますのでかなり厄介です(;’∀’)
ブレーキフルードの缶をリザーブタンクに立てる方法もありますが、私は個人的にその方法は好きではないので今回はエアーが混入しない様こまめにリザーブタンクの確認をしながら慎重に作業していきます。
プリウスの場合、ブレーキフルード交換作業手順は右前→左前→左後ろ→右後ろとなります。
理由は分かりません(笑)
てな訳で運転席側のタイヤ裏からブレーキフルードを抜いていきます。
冒頭でもお話しましたが、今回はタイヤを外さずにブレーキフルードの交換を行っていきます!
ハンドルを右に最大にきってタイヤを出します。
隙間からタイヤの裏をのぞき込み、赤矢印のゴムキャップを外します。
今回は1人での作業ですので逆止弁のついたブレーキブリーダーボトルを使いました。
安心のストレート製です(^^)/
8ミリのメガネレンチを差し込み、チューブ先端のアダプターを接続口へしっかり取り付けます。
メガネレンチを反時計回りに90°程回してボルトを緩めます。
外から見るとこんな感じになっています。
ブレーキリザーブタンクに新品のオイルが入っている事を確認してフットブレーキを10回ほど踏んで離してを繰り返し、最後にブレーキを踏み込んだ状態をキープして降車します。
どの様にフットブレーキを踏み込んだ状態でキープするかというと
こんな感じです(*’▽’)
コイツの正体はコレです
フットブレーキを保持する事ができるトルクレンチです。
今回はタイヤを外さずにブレーキオイルの交換を行っているのでトルクレンチとしての役目はありませんが、車整備には何かと便利な工具ですので気になる方は是非ご購入下さい(^^)/
角材なんかでも代用はできるかと思います。
この状態で、ブレーキフルードのボルトを締め込みます。
ブレーキを保持した状態でボルトを締める理由ですが、フットブレーキを緩めた時にブレーキオイル排出口からエアーを吸い込む可能性があるため、ブレーキを踏み込んだ状態でボルトを締める事でそれが防げます。
チューブ内のブレーキフルードの色を確認し、排出オイルの色がまだ濃ければキレイなオイルが排出されるまで再度同じ作業を繰り返します。
リザーブタンクにオイルを継ぎ足し、ハンドルを反対に一杯まできり左前輪で同作業を行います。
続いてリアタイヤからブレーキフルードを抜きます。
カースロープにて車両後部が上がっているため頭と体を突っ込む事ができます。
赤矢印のキャップを外します。
10ミリのメガネレンチを差し込み、前輪と同じようにブレーキブリーダーボトルのチューブ先端のアタッチメントをしっかりとはめ込みボルトを締めます。
リアのブレーキオイル抜きはフットブレーキのポンピングは不要です。
ブレーキリザーブタンクにオイルが入っている事を確認してブレーキを踏んだ状態を保持します。
この状態を保持する事でジーというポンプ音と共に自動でオイルが排出されます。
すぐにリアの車両下へもぐり、オイルの色がキレイになったらボルトを締めブレーキ保持を解除します。
この作業は100秒以内で行って下さい。
またオイルが抜けるのが早いため、リザーバータンクのオイル切れに注意して下さい。
これを考えるとブレーキフルード補給器は必要かもしれませんね(;’∀’)
反対側も同作業です。
ここまでの作業が終了したらブレーキを踏み、スタートスイッチをOFF-ONしてブレーキ制御禁止モードを解除し、車両をカースロープから降ろします。
ブレーキフルードの液面をMAXの下のライン(補助ライン)に合わせて作業は終了です。
絶対にMAXラインに合わせないでくださいね!
溢れますよ(/ω\)
ブレーキフルードが塗装面に付いた時は塗装が傷みますのですぐに水で洗い流して下さい。
最後に再びブレーキを踏んだ状態をキープし、ブレーキフルードがオイル排出口から漏れていない事を確認します。
タイヤ周辺をオイルを洗い流す目的で散水ホースなどで水をかけて作業は終了です。
このようにタイヤを外さずに作業を行えばブレーキフルードの交換は30分かかりません。
是非自分で交換してみて下さいね(^^♪
この記事が皆様のカーライフの参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました(^^)/
Comment
はじめまして。自動車の整備ブログを参考にさせていただいております。シエンタハイブリッド(NHP170G)を所有しておりまして、先日ユーザー車検を通しました。前後のブレーキパッドを交換しましたが、ブレーキ制御禁止モードを行わずに、普通のガソリン車と同じ方法で交換してしまいました。ブレーキペダルを踏んで圧をかける前にエンジンを始動してしまい、インフォメーション画面に「異常あり」「修理工場へ」と表示されてしまいました。その後何度かブレーキペダルを踏んだところ、この警告は消え、現在は普通に運転はできております。ブレーキも使えてはいます。一度警告表示が出たこともあり、ディーラー等へ持ち込むのが良いでしょうか?ご存知でしたらお伺いしたいです。警告灯は点灯していません。
けん様
コメントありがとうございます。
シエンタは所持したことも整備したこともありませんので詳しくは分かりませんが、通常ブレーキパッド交換時にブレーキ制御禁止モードへの移行は行いません。
ブレーキ制御禁止モードはブレーキフルード交換時に入れるモードと認識しております。
今回ブレーキパッド交換後に警告が出たとの事ですが、原因は私には分かりません。
私の経験上の話ではありますが、現在警告が消えているのであればおそらく問題ないかと思います。
通常車両に異常があれば、警告灯は自動リセットはされません。
仮にリセットされたとしても、異常があれば再度警告灯は点灯します。
このまま乗って頂いても大丈夫かとは思いますが、ご心配でしたらディーラーへ相談して頂くと安心かと思います。